会議のあとに「結局、誰が何をやるんだっけ」を手で拾う時間を、消します。
対象は、会議の録音または文字起こしを持っていて、そこからやること(アクションアイテム)だけを後で取り出したい人。議事録を一から書くのではなく、決まったタスクと担当と期限だけを表にする、という一点に絞ったレシピです。
使うもの
ChatGPT か Claude のような対話型 AI を1つ。加えて、会議の文字起こしテキストが必要です。文字起こし自体の作り方(録音アプリの文字起こし機能など)はこのレシピの範囲外ですが、手元にテキストがあれば動きます。
手順
1. 文字起こしを用意する
会議の音声を文字に起こしたテキストを用意します。多少の誤変換は許容されます(後述の検証で精度の確認方法を書きます)。
2. このプロンプトに貼る
以下は会議の文字起こしです。この中から「アクションアイテム」だけを抜き出してください。
# 抽出ルール
- 出力は表のみ。形式は「担当 / やること / 期限 / 根拠となった発言」の4列
- 文字起こしに明記されていない担当・期限は推測で埋めず「未定」と書く
- 雑談・感想・決定に至らなかった検討は除外する
- 同じタスクが複数回出たら1行にまとめる
# 文字起こし
(ここに文字起こしを貼る)
「明記されていない期限は推測で埋めず未定と書く」が重要です。これを外すと、AI が実際には決まっていない期限を「来週金曜まで」のようにそれらしく作ることがあります。「未定」と正直に出させて、あなたが会議の記憶で埋める方が安全です。
3. 「根拠となった発言」列で答え合わせする
4列目に「どの発言からそのタスクを拾ったか」を出させているのは、抽出が正しいかをあなたがその場で確認できるようにするためです。根拠の発言が見当たらない行は、AI の作文を疑ってください。
出力のイメージ(体裁の例)
| 担当 | やること | 期限 | 根拠となった発言 |
|---|---|---|---|
| 佐藤さん | 見積もりの再送 | 未定 | 「見積もり、もう一回送り直しますね」 |
| 自分 | 議事録を共有 | 今週中 | 「議事録は今週中にまとめて送ります」 |
「未定」が並ぶのは失敗ではありません。会議で本当に期限が決まっていなかったことが見えている、ということです。そこを正直に出すのがこのレシピの狙いです。
このレシピは、こういう場合には向きません
- 固有名詞(社外秘の製品名・社外の個人名)が大量に出る会議:文字起こしをそのまま AI に貼る前に、伏せ字に置き換えるなどのマスキングが必要です。マスキングが手間に感じるなら、社外秘を扱わない会議だけに使ってください。会社のルールがあればそれに従ってください。
- 文字起こしの精度が低い場合:元の文字起こしが崩れていると、抽出も崩れます。後述の検証で、まず文字起こし自体の精度を確認してください。
- そもそも結論が出なかった会議:抽出すべきアクションが無い会議に使うと、AI が「それっぽいタスク」を作ってしまうことがあります。出力が空に近いのは正常です。
検証手順(あなたの環境で本当に効くか)
- 文字起こしの精度を先に見る:起こしたテキストをざっと読み、固有名詞や数字が大きく崩れていないか確認します。体感で7割以上が読める精度なら、抽出に進みます。
- すでに手で作った議事録がある会議で試し、手で拾ったアクションアイテムと、AI が出した表を突き合わせます。
- 抜け(手で拾えたのに表に無い)と、盛り(表にあるが根拠の発言が無い)の両方を数えます。盛りがゼロに近ければ、このレシピは安全に使えます。抜けは、プロンプトに「決定事項だけでなく “やる” と言った発言も拾って」と一言足すと改善することがあります。
- 手で拾うのにかかっていた時間と比べると、効果が見えます。
文字起こしツールも AI も仕様は変わります。各サービスの公式情報で最新の制限を確認してから、定常運用に乗せてください。