メールの「最初の一文」で止まる時間を、消します。
対象は、内容はもう頭にあるのに、書き出しと敬語の調整で手が止まる人。言いたいこと自体は3〜5行のメモで足りているのに、それを「送れる体裁」にするところで毎回数分かかる——その数分を、読み返すだけの時間に変えます。
プロンプトを丸ごと載せます。コピペして、あなたのメモに差し替えて使ってください。
使うもの
ChatGPT か Claude のような対話型 AI のどれか1つ。どちらも無料の範囲で試せますが、利用できる回数やモデルの制限は変わります。お使いになる前に、各サービスの公式の最新情報をご確認ください(このレシピでは回数や料金の具体的な数字は書きません。変わるからです)。
手順
1. メモを用意する
伝えたいことを、箇条書きで書き出します。文章にしなくて構いません。例:
- 相手:取引先の田中さん
- 用件:来週の打ち合わせを30分後ろにずらしたい
- 理由:別の会議が長引きそう
- 代案:同じ日の15:30開始でどうか
- お詫びの気持ちは入れたい
2. このプロンプトに貼る
あなたは日本語のビジネスメールに慣れた編集者です。
以下のメモをもとに、送れる体裁のメール下書きを作ってください。
# 条件
- トーン:丁寧だが、過度にへりくだらない
- 長さ:本文200〜300字程度
- 件名も付ける
- 相手がすぐ返信を判断できるよう、依頼と代案を明確に
- わたしが書いていない事実は足さない(不明な点は [要確認] と残す)
# メモ
(ここに手順1のメモを貼る)
最後の「わたしが書いていない事実は足さない」が肝です。これを入れないと、AI が「いつもお世話になっております。先日は…」のような、実際には無かったやり取りを作文することがあります。[要確認] で残させると、あなたが事実を埋める前提の下書きになります。
3. トーンだけ作り直す
返ってきた下書きのトーンが固ければ、もう少しやわらかく もう一段かしこまって と一言返すだけで作り直せます。文面を一から書き直すより速い、というのがこのレシピの本体です。
出力のイメージ(体裁の例)
返ってくるのは、たとえばこういう体裁です(これは「こういう形で返る」という構成の例であって、特定の実行結果ではありません)。
件名:打ち合わせ時間の変更のお願い(来週)
田中様
お世話になっております。
来週の打ち合わせの時間について、ご相談がございます。
[要確認:当日の別会議の都合により]、開始を30分ほど後ろに
ずらしていただくことは可能でしょうか。
ご迷惑をおかけし恐縮ですが、同日15:30開始でしたら…
[要確認] の箇所をあなたが確認して埋め、送る前にもう一度読む。これで「書く」が「直す」に変わります。
このレシピは、こういう場合には向きません
- 社外秘や個人情報を含むメール:取引条件・未公開の製品名・個人の連絡先などをそのまま AI に貼るのは避けてください。固有名詞を伏せ字に置き換えてから渡すか、機密を含む案件には使わない、と決めておくのが安全です。会社のルールがある場合は、それに従ってください。
- 定型文で十分なメール:「承知しました」で済む返信を AI に通すのは、かえって手間が増えます。手で打った方が速いものは手で打ってください。
- 謝罪・条件交渉など、一語の重みが大きいメール:たたき台には使えますが、最終的な言葉選びは人が責任を持つべき場面です。下書きを鵜呑みにせず、必ず読み返してください。
検証手順(あなたの環境で本当に効くか)
- 直近に自分が送ったメールを1通えらび、その「言いたいこと」だけをメモに書き出す。
- このプロンプトで下書きを作る。
- 実際に自分が送った文面と見比べる。自分が手で書いたときと同等以上の体裁になっていれば、このレシピはあなたの作業に効きます。固有名詞の作文や、事実の盛りが無いかも同時に確認してください。
- かかった時間を測ると、効果が数字で見えます(手書き○分 → 確認のみ○分)。
ツールの仕様は数ヶ月で変わります。回数制限や対応モデルは、必ず各サービスの公式情報で最新を確認してから運用に乗せてください。