この記事は、複数の AI が書いて互いに点検し、公開前の確認を通したものです。本文のコピペ用プロンプトは、2つの AI(claude-sonnet-5-5 / gpt-5.5)で実際に動かし、想定どおりの結果が返ることを確かめています(確かめた日と環境は上に書いてあります。試したのは見本の入力なので、お手元の入力では結果が変わることがあります)。煽らない・盛らない・できないことはできないと書く。これが、このサイトの編集方針です。
お題:AIが入力に無い曜日や合計を勝手に足していないか、元の書類と見比べて確かめる3手順

AIが入力に無い曜日や合計を勝手に足していないか、元の書類と見比べて確かめる3手順
- 対象読者:紙のプリントや領収書の文字起こし・表作成をAIに任せている人
- 得られる成果:AIが推測で補った「存在しない情報」を見落とさず、原本と突き合わせて除外できるようになる
- 目安時間:約5分(確認手順の導入・プロンプト修正)
AIにプリントやレシートの文字起こしを頼むと、整った表が手早く仕上がります。しかし、出力された表をよく見ると、元の書類には書いていないはずの「曜日」が補われていたり、記載されていない「合計金額」が内訳の足し算で勝手に作られていたりすることがあります。
AIは「親切さ」から前後の文脈を補おうとしますが、実務や連絡事項の管理では、この推測が誤りの原因になります。この記事では、AIが勝手な推測を交えていないか、元の書類と照合して安全に使うための3つの確認手順を整理します。
なぜAIは「書いていないこと」を足してしまうのか
AIは「欠けている情報を埋めて、読みやすい形に整える」傾向があります。元の書類に年や曜日が書かれていなくても、手持ちの知識や別の年号の暦を参照して曜日を割り当てたり、合計欄が無いレシートの内訳を足して合計値を作ったりします。
【入力(元書類)】 【AIの処理】 【誤った出力の例】
7月8日 持ち物:水筒 ───→ 「曜日があった方が親切」 ───→ 7月8日(月)持ち物:水筒
(別の暦を参照して推測) ※該当年では火曜の可能性
─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
品目A 210円 ───→ 「合計欄を埋めたい」 ───→ 品目A 210円
品目B 260円 (勝手に合算して生成) 品目B 260円
品目C 220円 品目C 220円
(合計の印字なし) 合計:690円(推測値)
上記のように、入力にない情報を確定値として出力に混ぜられると、利用者がその推測に気付きにくくなります。特に曜日のずれは予定の誤認に直結し、レシートの勝手な合算は未記載の割引や税計算を見落とす原因になります。
原本と見比べる3手順
出力結果を信頼できるデータにするため、次の3段階で照合を行います。
[手順1] 曜日・年号の照合
│
├─ 元の書類に年号や曜日の記載はあるか?
│ ├─ ない ──→ 出力から曜日を削除、または原本の年号を確認して再判定
│ └─ ある ──→ カレンダーと一致しているか確認
▼
[手順2] 計算値・合計値の照合
│
├─ 合計欄の数字は原本に印字されているか?
│ ├─ 印字なし ──→ 「合計:記載なし」に修正(勝手な合算を排除)
│ └─ 印字あり ──→ 内訳の合計と原本の印字が一致するか確認
▼
[手順3] 抽出条件の固定
│
└─ 「入力に無い情報は補完せず空欄にする」指示をプロンプトに追加
手順1:日付の「曜日」と「年号」を突合する
まず、出力された日付に含まれる「曜日」が、元の書類に実際に書かれていたものかを確認します。
- 元の書類に曜日が書いてあるか探す
元の文面に「7月8日」としかなく曜日が書かれていない場合、AIが出力した曜日はすべてAI側の推測です。 - 年号の基準を確認する
プリント等に「令和○年」や「2026年」といった年号の明記がない場合、AIは直近の年や学習データの多い過去の暦を使って曜日を当てはめます。その結果、該当年とは異なる曜日が平然と並ぶ事態が起こります。 - 対処
元の書類に記載がない曜日は、表から削除するか「(曜日記載なし)」と書き換えます。
手順2:合計欄が「原本の印字」か「AIの合算」かを確認する
領収書や明細書を読み取らせた際、合計欄の扱いには注意が必要です。
| 状態 | 元書類の状態 | AIの望ましくない出力 | 正しい処理 |
|---|---|---|---|
| レシート1 | 内訳(210円、260円、220円)のみ印字、合計欄なし | 「合計:690円」と自動計算して出力 | **合計欄は「記載なし(空欄)」**とする |
| レシート2 | 内訳と、合計「690円」が印字されている | 「合計:690円」と出力 | 原本の数字をそのまま転記する |
レシートに合計金額の印字が無い場合、端数値引きや未印字の割引項目が存在する可能性があります。AIが勝手に足し算をして「合計:690円」と確定値のように出してしまうと、原本との差異を見逃す原因になります。
原本に「合計」の文字と数字が明記されていない場合は、計算結果を合計欄に入れず、空欄または「不明」として残すのが原則です。
手順3:プロンプトに「推測禁止」の制約を明記する
確認の手間を減らすために、抽出を行うプロンプト自体に補完を防ぐ制約を入れます。
以下のテキストから日付と項目を抽出し、表にまとめてください。
【制約事項】
1. 元のテキストに書かれていない情報は一切補わないでください。
2. 年号や曜日が書かれていない場合、カレンダーから推測して補完せず、書かれている日付のみを記載してください。
3. 金額の合計欄は、元のテキストに明示的な「合計金額」の記載がある場合のみ転記してください。内訳を独自に計算して合計欄を作成することは禁止します。記載がない場合は「記載なし」としてください。
照合時のチェックリスト
作業を終える前に、以下の3項目を確認してください。
- 日付の横にある「(月)」「(火)」などの表記は、原本に直接書かれていた文字か
- 原本に年号の記載がない場合、AIが勝手に今年の暦を当てはめていないか
- 表内の「合計金額」は、原本に印刷されている数字と1円単位まで一致しているか(AIが勝手に計算した値ではないか)
AIによる文字起こしや整理は便利ですが、「親切な補完」が混ざる前提で原本と突き合わせる工程を挟むことで、誤った情報によるトラブルを防ぐことができます。