このレシピ(手順)は絆チーム(複数 AI+管理者)の協議と内部監査ゲート(律 charter・独立監査・収益ストッパー)を経て、本文のコピペ用プロンプトを2モデル(claude-sonnet-4-6 / gpt-5.5)に実投し、想定どおりの出力が返ることを確認済みです(検証日・検証環境は上部に明記。サンプル入力での確認=実際のあなたの入力では結果が変わりえます)。煽らない・盛らない・できない事は言う——絆の編集方針です。
お題:職場で溜まった「マニュアルの更新依頼」を AI に貼って差分と修正案を出してもらう:毎回一から書き直している担当者の手直しレシピ
職場で溜まった「マニュアル更新依頼」をAIに貼り、差分と修正案を出す手直しレシピ
誰向け:更新依頼をそのまま読んで本文を書き始めると、「どこを直すのか」「依頼文に書かれていない条件は何か」が途中で混ざります
何ができる:更新依頼を現行マニュアルと並べてAIに渡し、差分・確認待ち事項・修正文案を分けて整理できるようになる
所要時間:1件あたり20〜40分。承認者への確認時間、規程確認の時間は別
- 誰向け:更新依頼を受けるたびに、既存マニュアルを最初から書き直している担当者
- できるようになること:更新範囲・判断待ち事項・修正文案を分けて出し、確認作業を減らす
- 所要時間の目安:1件あたり20〜40分。承認者への確認時間、規程確認の時間は別
更新依頼をそのまま読んで本文を書き始めると、「どこを直すのか」「依頼文に書かれていない条件は何か」が途中で混ざります。結果として、変更のない段落まで書き換えたり、確認待ちの箇所を推測で埋めたりしがちです。
AIには、いきなり完成原稿を書かせるよりも、まず差分の候補と不足情報を整理させる役割を任せます。担当者は、AIの出力をそのまま採用するのではなく、変更の根拠と承認が必要な点を確認してから反映します。
全体像:書き直しを「差分確認」の仕事に変える
┌────────────────────┐
│ 1. 現行マニュアル │
│ 更新対象の範囲 │
└─────────┬──────────┘
│
▼
┌────────────────────┐
│ 2. 更新依頼を整理 │
│ 事実・希望・不明点│
└─────────┬──────────┘
│
▼
┌────────────────────┐
│ 3. AIに差分を抽出 │
│ 影響箇所・矛盾 │
└─────────┬──────────┘
│
▼
┌────────────────────┐
│ 4. 修正案を作成 │
│ 変更前/変更後 │
└─────────┬──────────┘
│
▼
┌────────────────────┐
│ 5. 人が根拠を確認し │
│ 承認後に反映 │
└────────────────────┘
ポイントは、AIへの入力を「現行文」と「更新依頼」に分けることです。両方がそろっていないと、AIは変更箇所を正確に特定しにくくなります。
1. 先にそろえるものは3点だけ
更新依頼がメール、チャット、口頭メモに散らばっている場合でも、次の3点に絞って集めます。
| 用意するもの | 入れる内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現行マニュアル | 更新対象の章、節、手順、注意書き | 全文が長い場合は対象章と前後の節を含める |
| 更新依頼 | 原文、依頼者、依頼日時 | 言い換えず、原文も残す |
| 根拠資料 | 規程、運用変更の通知、画面仕様、承認記録など | 根拠がない内容は「未確認」として扱う |
たとえば、依頼が「申請の締切が変わったので直してください」だけなら、そのままでは更新できません。
確認したい項目は次のようになります。
- 締切日は何日から何日に変わるのか
- 対象となる申請はどれか
- 例外条件はあるか
- 変更の根拠となる通知や規程はあるか
- 変更の適用開始日はいつか
- マニュアル以外に直す案内メール、フォーム、FAQはあるか
この確認をAIに任せると、依頼者へ返す質問を短く整えやすくなります。
扱う情報の注意
社外秘、個人情報、顧客情報、認証情報を含むマニュアルは、組織で利用を認められたAI環境でのみ扱います。利用条件が不明な場合は、固有名詞・ID・連絡先・金額・内部URLなどを伏せ、社内の確認手順に従います。
2. まずAIに「直す前の整理」を頼む
最初の依頼では、修正文を書かせません。更新依頼の中にある事実、不明点、影響範囲を分けます。
あなたは業務マニュアルの更新支援者です。
以下の「現行マニュアル」と「更新依頼」を比較し、
修正文はまだ作らず、次の形式で整理してください。
ルール:
- 書かれていない事実を補わない
- 推測した内容には「推測」と明記する
- 判断できない項目は「確認待ち」とする
- 現行マニュアルに存在しない章を勝手に追加しない
- 根拠資料と矛盾する可能性がある場合は指摘する
出力形式:
1. 更新依頼から確認できる変更事実
2. 確認待ちの事項
3. 影響を受ける現行マニュアルの節・文
4. 更新対象外と思われる箇所
5. 依頼者・承認者に確認する質問
【現行マニュアル】
(ここに貼る)
【更新依頼】
(ここに貼る)
【根拠資料】
(あればここに貼る)
出力で見る場所
AIの回答では、特に次の2種類を分けて確認します。
| 種類 | 例 | 次にすること |
|---|---|---|
| 変更が明確なもの | 「締切を毎月20日から15日に変更」 | 修正文案の対象にする |
| 条件が足りないもの | 「承認フローも見直す」 | 承認者や依頼者に確認する |
「承認フローも見直す」は更新依頼としては重要ですが、具体的な変更内容ではありません。この状態でAIに本文を書かせると、存在しない承認経路を作るおそれがあります。
3. 差分表を作らせる
確認待ち事項に回答が得られたら、次にAIへ差分表を作らせます。表の形にしておくと、承認者は全文を読み比べずに変更点を確認できます。
以下の情報をもとに、マニュアル更新の差分表を作成してください。
出力はMarkdown表にし、列は次の6つにしてください。
- 節番号・見出し
- 現行の記載
- 変更理由・根拠
- 修正案
- 確認状況(確定/確認待ち)
- 影響する関連資料・画面・担当者
ルール:
- 現行文にない内容を事実として追加しない
- 確認待ちの内容は、本文案ではなく角括弧で示す
- 変更が不要な箇所は表に含めない
- 文言修正と業務手順の変更を区別する
【現行マニュアル】
(貼り付け)
【確定した更新内容】
(貼り付け)
【確認待ち事項】
(貼り付け)
【根拠資料】
(貼り付け)
出力イメージは次のようになります。
| 節番号・見出し | 現行の記載 | 変更理由・根拠 | 修正案 | 確認状況 | 関連資料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.2 申請期限 | 毎月20日までに申請する | 運用変更通知により締切変更 | 毎月15日までに申請する | 確定 | 運用変更通知 |
| 3.3 承認手順 | 部門長が承認する | 承認者変更の依頼あり。ただし後任不明 | [承認者の役職を確認後に修正] | 確認待ち | 組織変更通知 |
この表があれば、担当者は「何を直したか」だけでなく、「まだ直してはいけない箇所」も把握できます。
4. 修正文は「置換できる単位」で出す
差分表が確認できたら、AIに修正文案を出してもらいます。ここでも全文の再生成ではなく、置き換え対象を限定します。
以下の差分表をもとに、現行マニュアルへ反映する修正文案を作成してください。
出力形式:
- 見出し
- 変更前
- 変更後
- 変更理由
- 確認が必要な注記
ルール:
- 「変更後」は現行文の語調・用語・箇条書き形式に合わせる
- 差分表で「確定」となっている項目だけを本文に反映する
- 「確認待ち」の項目は本文を書き換えず、注記として残す
- 手順番号、参照先、期限、役職名の整合性を確認する
- 断定できない内容は補完しない
【現行マニュアル】
(貼り付け)
【承認済み差分表】
(貼り付け)
修正文を受け取った後の確認順
-
日付・期限・金額・役職名
数字や固有の条件は、根拠資料と照合します。 -
手順の順番
「申請→承認→登録」のような流れが入れ替わっていないかを見ます。 -
例外条件
「緊急時」「代理申請」「差戻し時」の扱いが消えていないかを確認します。 -
参照リンクと関連資料
古いフォーム名、旧URL、廃止済みの資料名が残っていないかを確認します。 -
更新日・改訂履歴
組織のルールに沿って、版数、更新日、変更概要を記録します。
5. 依頼が曖昧なときは、AIに「質問文」だけ作らせる
更新を急ぐほど、担当者が空欄を埋めたくなります。ただし、業務ルールや権限に関わる箇所は、確認なしに補わない方が後の修正を減らせます。
たとえば「申請方法を簡単にしてほしい」という依頼には、次のような確認が必要です。
次の更新依頼について、依頼者に確認する質問を作成してください。
条件:
- 質問は5個以内
- 相手が回答しやすいよう、選択肢を添えられる項目には添える
- 現行運用を否定する表現は避ける
- 回答がない場合に更新を保留すべき項目を最後に分けて示す
【現行手順】
(貼り付け)
【更新依頼】
「申請方法を簡単にしてほしい」
質問文の例です。
申請方法の変更について、次の点をご確認ください。
- 変更対象は全申請ですか。それとも特定の申請区分のみですか。
- 現在の添付書類のうち、不要にするものはありますか。
- 承認者・承認段階に変更はありますか。
- 新しい運用の開始日はいつですか。
- 既に申請中の案件には、旧手順・新手順のどちらを適用しますか。
この段階では、AIは内容を決める役ではなく、確認漏れを減らす補助役です。
6. 1回で終わらせず、「更新記録」を残す
更新依頼が溜まりやすい職場では、同じ確認が何度も起こります。AIとのやり取りそのものではなく、確定した差分を残すと次回の更新が速くなります。
おすすめは、更新ごとに次の項目を1行で残すことです。
| 更新日 | 対象マニュアル | 変更した節 | 変更理由 | 根拠資料 | 承認者 | 確認待ち |
|---|---|---|---|---|---|---|
| YYYY-MM-DD | 経費申請手順 | 3.2、3.3 | 締切・承認者の変更 | 運用変更通知 | ○○部長 | なし |
この記録があると、次回「いつ、なぜ、この文言に変えたのか」を調べる時間を短くできます。また、複数の担当者で更新作業を分担するときも、判断の経緯を共有しやすくなります。
コピペ用:更新依頼を差分化するまとめプロンプト
現行マニュアル、依頼内容、根拠資料がそろっている場合は、次の形でまとめて依頼できます。
あなたは社内業務マニュアルの改訂支援者です。
以下の現行マニュアル、更新依頼、根拠資料を比較し、
「差分の整理」と「修正文案」を作成してください。
守ること:
- 根拠資料・更新依頼にない事実を追加しない
- 不明な内容は推測で埋めず、「確認待ち」と明記する
- 現行の見出し構造、用語、文体をできるだけ維持する
- 変更が不要な本文を再出力しない
- 日付、期限、役職、金額、承認経路は根拠資料と照合対象として示す
- 個人情報や社外秘情報が含まれる場合は、組織で認められた環境での利用を前提とする
出力順:
1. 変更の要約(3〜5項目)
2. 確認待ち事項
3. 差分表
- 節番号・見出し
- 変更前
- 変更後
- 変更理由・根拠
- 確認状況
4. 反映用の修正文案
5. 更新後に確認するチェック項目
【現行マニュアル】
(貼り付け)
【更新依頼】
(貼り付け)
【根拠資料】
(貼り付け)
反映前チェックリスト
- 更新依頼の原文を残している
- 変更の根拠資料を確認した
- AIが補った推測を、事実として採用していない
- 変更前・変更後を並べて承認者に確認できる状態にした
- 手順番号、期限、担当者、リンク先を見直した
- 確認待ち事項を本文に混ぜていない
- 更新日、版数、変更履歴を記録した
- 関連するFAQ、申請フォーム、案内メールも確認した
補助コンテンツの判断
この記事では、コピペ後の出力を比較するbefore/after切替のインタラクティブ例を追加する余地があります。狙いは、読者が「依頼文だけを渡した場合」と「現行文・根拠資料も添えた場合」の違いを短時間で理解することです。計測するなら、切替操作率やプロンプトのコピー率が候補になります。
一方で、実操作GIFや短尺動画は本文には置きません。利用するAI環境、入力画面、社内の情報管理ルールが職場ごとに異なるためです。画面の見た目よりも、入力項目と確認手順を再利用できる形で示す方が、このテーマでは作業に移しやすくなります。