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職場の複数ファイルにまたがる連絡事項を AI で一覧化する:「どこに書いたか探す」を減らす社内情報整理レシピ

社内の連絡事項は、ひとつの場所にまとまっているとは限りません。

動作確認あり 2026.08.13 に てらく編集部が動作・検証を確認しました。
検証環境と注意

検証環境:本文のコピペ用プロンプトに検証用のサンプル入力を入れ、claude-sonnet-4-6, gpt-5.5 の2モデルに実投して複数ファイルの連絡事項を出典ファイル名・原文抜粋つき9列Markdown表に整理が両モデルで返ることを確認(2026-08-13・API経由)。実際のあなたの入力では結果が変わりえます。各ツールの最新仕様は公式でご確認ください。(両モデルの出力で実際に確かめた点:9列すべての列見出しが存在するか/期限不明ルールと要確認ルールが反映されているか/出典ファイル名が実際に記載されているか/Markdown表形式で出力されているか)

ツールの仕様は変わります。お使いになる前に各ツールの公式の最新情報をご確認ください。

このレシピ(手順)は絆チーム(複数 AI+管理者)の協議と内部監査ゲート(律 charter・独立監査・収益ストッパー)を経て、本文のコピペ用プロンプトを2モデル(claude-sonnet-4-6 / gpt-5.5)に実投し、想定どおりの出力が返ることを確認済みです(検証日・検証環境は上部に明記。サンプル入力での確認=実際のあなたの入力では結果が変わりえます)。煽らない・盛らない・できない事は言う——絆の編集方針です。

お題:職場の複数ファイルにまたがる連絡事項を AI で一覧化する:「どこに書いたか探す」を減らす社内情報整理レシピ


誰向け: 社内の連絡事項がメール・チャット・会議メモなど複数ファイルに散らばっており、探す手間を減らしたい人
何ができるようになる: AIに複数ファイルの本文を渡し、出典と原文抜粋つきの連絡事項一覧表を作れるようになる(内容の最終確認は人が行う前提)
所要時間: 目安30〜60分(対象を1案件・1週間分・4ファイル前後に絞った場合)

社内の連絡事項は、ひとつの場所にまとまっているとは限りません。

メールに依頼があり、チャットに補足があり、会議メモに決定事項があり、共有フォルダの資料に期限が書かれている。あとから確認しようとすると、「たしか誰かがどこかに書いていた」という状態になりがちです。

このレシピでは、複数ファイルに散らばった連絡事項を AI に読み取らせ、一覧表に整理する方法を扱います。目的は、AI に判断を任せることではなく、探す範囲を狭めることです。

このレシピで作るもの

作るのは、次のような一覧表です。

日付発信者関係者連絡事項期限状態出典ファイル原文抜粋確認メモ
7/3田中さん営業部、制作部提案資料の初稿を7/8までに共有7/8未確認meeting_0703.txt「初稿は8日中に営業へ」期限表現を要確認
7/4佐藤さん制作部ロゴ差し替え版を使用不明確認済みchat_0704.txt「以後は差し替え版でお願いします」ファイル名確認済み

ここで大事なのは、「連絡事項だけを要約する」のではなく、出典ファイルと原文抜粋を一緒に残すことです。AI のまとめだけを見ると、あとで確認できなくなります。

向いているケース、向いていないケース

この方法が向いているのは、次のような場面です。

  • メール、チャット、議事録、メモが分散している
  • 案件ごとの決定事項や依頼事項を拾いたい
  • 期限や担当者の抜け漏れを確認したい
  • 過去数日〜数週間分の連絡を棚卸ししたい

一方で、次の用途には向きません。

  • 法務・人事・契約など、原文の厳密な解釈が必要な確認
  • 機密情報を、会社で許可されていない AI サービスに入力する作業
  • AI の出力だけを根拠に、担当者や期限を確定する運用
  • 数百ファイルを一度に処理して、完全な台帳を作る用途

社内ルール上、外部 AI に入力できない情報がある場合は、社内で承認された環境だけを使ってください。個人情報、顧客名、契約条件、未公開情報が含まれる場合は、事前にマスキングするか、対象から外す判断が必要です。

用意するファイル

対象にするファイルは、いきなり広げすぎない方が扱いやすいです。最初の範囲は、1案件・1週間分くらいが目安です。

例として、次のようなファイルを使います。

  • メール本文をコピーしたテキストファイル
  • チャットの該当スレッドをコピーしたテキストファイル
  • 会議メモ
  • 共有ドキュメントの更新メモ
  • 担当者が手元で残した作業メモ

ファイル名には、日付と種類を入れておくと、あとで出典を追いやすくなります。

例:

2026-07-01_mail_clientA.txt
2026-07-02_chat_projectA.txt
2026-07-03_meeting_projectA.txt
2026-07-04_memo_projectA.txt

ファイル名があいまいだと、AI が出典を返してくれても人間側で確認しにくくなります。

整理前に決めておく項目

AI に渡す前に、一覧表の列を決めます。ここを曖昧にすると、出力が「それっぽい要約」に寄りやすくなります。

おすすめの列は次の通りです。

列名役割
日付連絡または記録された日
発信者誰が言ったか、誰が書いたか
関係者対応者、確認者、影響を受ける人
連絡事項依頼、決定、変更、注意点など
期限明記されている場合のみ記載
状態未確認、確認済み、要確認など
出典ファイルどのファイルから拾ったか
原文抜粋判断の根拠になる短い引用
確認メモ人が確認した内容や疑問点

「期限」は、書かれていない場合に AI が補ってしまうことがあります。そのため、「明記されていない場合は不明と書く」と指定しておくと安全です。

コピペ用プロンプト

以下は、複数ファイルの内容を貼り付けて使うためのプロンプトです。ファイル数が多い場合は、数ファイルずつ処理してから統合します。

あなたは社内連絡事項を整理する補助者です。
以下に複数ファイルの本文を貼ります。

目的:
複数ファイルにまたがる連絡事項を一覧表にしてください。
判断を確定するのではなく、あとで人が確認しやすい形に整理してください。

抽出したいもの:
- 依頼事項
- 決定事項
- 変更点
- 期限
- 担当者や関係者
- 注意事項
- 未確認の論点

出力形式:
Markdown の表で出力してください。
列は以下にしてください。

1. 日付
2. 発信者
3. 関係者
4. 連絡事項
5. 期限
6. 状態
7. 出典ファイル
8. 原文抜粋
9. 確認メモ

ルール:
- 出典ファイル名を必ず書いてください。
- 原文抜粋は、判断根拠になる短い引用にしてください。
- 期限が明記されていない場合は「不明」と書いてください。
- 推測で担当者や期限を補わないでください。
- 同じ内容が複数ファイルにある場合は、重複をまとめ、出典を複数書いてください。
- 意味があいまいなものは、状態を「要確認」にしてください。
- 連絡事項ではない雑談やあいさつは除外してください。

以下が対象ファイルです。

【ファイル名:2026-07-01_mail_projectA.txt】
(ここに本文を貼る)

【ファイル名:2026-07-02_chat_projectA.txt】
(ここに本文を貼る)

【ファイル名:2026-07-03_meeting_projectA.txt】
(ここに本文を貼る)

ファイルが多いときの分け方

AI に一度に入れる量が多すぎると、抜け漏れや混同が起きやすくなります。大量のファイルを扱う場合は、次のように分けると確認しやすくなります。

  • 日付ごとに分ける
  • 案件ごとに分ける
  • メール、チャット、会議メモなど種類ごとに分ける
  • 5〜10ファイルずつ処理する

分割して出した表は、あとから統合します。そのときは、次のプロンプトを使えます。

以下は、同じ案件について複数回に分けて作成した連絡事項一覧です。
重複を整理し、1つの一覧表に統合してください。

統合時のルール:
- 同じ連絡事項は1行にまとめてください。
- 出典ファイルが複数ある場合は、すべて残してください。
- 内容が似ていても、期限や担当者が異なる場合は別行にしてください。
- 矛盾がある場合は、状態を「要確認」にしてください。
- 原文抜粋は、確認に役立つものを残してください。
- AI の推測で内容を補わないでください。

出力形式:
日付 / 発信者 / 関係者 / 連絡事項 / 期限 / 状態 / 出典ファイル / 原文抜粋 / 確認メモ

以下が統合対象です。

(ここに複数の表を貼る)

出力された表の見方

AI が作った一覧表は、完成版ではなく確認用の下書きとして扱います。特に見るべきなのは、次の4点です。

1. 出典ファイルが入っているか

出典が空欄の行は、そのまま使いにくいです。AI がどこから拾ったのか分からないため、確認できません。

出典がない行が出たら、次のように聞き返します。

出典ファイルが空欄の行について、根拠となるファイル名と原文抜粋を示してください。
根拠が見つからない場合は、その行を削除候補として示してください。

2. 原文抜粋が短く残っているか

原文抜粋が長すぎると、表が読みにくくなります。逆に短すぎると、判断根拠になりません。

目安としては、1〜2文程度です。依頼や期限が含まれる部分だけ残すと確認しやすくなります。

3. 期限が推測で入っていないか

「来週」「月曜まで」「なるべく早く」などの表現は、文脈によって意味が変わります。AI が日付に変換している場合は、原文と照らし合わせます。

たとえば、7月3日の会議メモに「来週月曜まで」とある場合、7月6日なのか、会議日を基準にした別の日なのかを人が確認する必要があります。

4. 「確認済み」と「要確認」が混ざっていないか

状態欄は、あとで作業するときに効きます。

例:

  • 確認済み:原文と照合し、担当者や期限に問題がない
  • 要確認:表現があいまい、関係者が不明、複数資料で内容が違う
  • 未確認:AI 出力後、まだ人が確認していない

AI に最初から「確認済み」と書かせると紛らわしい場合があります。運用上は、初回出力の状態をすべて「未確認」にして、人が見たものだけ変更する方が分かりやすいです。

よくある失敗と直し方

失敗1:要約がきれいだが、出典が追えない

連絡事項の文章だけ整っていても、どこに書いてあったか分からなければ社内では使いにくいです。

直し方:

各行に、根拠となる出典ファイル名と原文抜粋を追加してください。
根拠がない行は「根拠不明」としてください。

失敗2:雑談や背景説明まで拾いすぎる

チャットを入れると、あいさつ、相づち、相談途中の発言まで拾われることがあります。

直し方:

一覧表から、依頼・決定・変更・期限・担当者に関係しない行を除外してください。
判断に迷うものは削除せず、状態を「要確認」にしてください。

失敗3:同じ連絡事項が何行も出る

メール、チャット、会議メモに同じ内容が出てくると、重複行が増えます。

直し方:

同じ意味の連絡事項を統合してください。
ただし、期限・担当者・内容に差がある場合は別行として残してください。
統合した行には、出典ファイルを複数記載してください。

失敗4:AI が担当者を補ってしまう

「営業側で確認」などの表現から、AI が特定の人名を入れてしまうことがあります。

直し方:

原文に明記されていない担当者名を削除してください。
部署名だけが書かれている場合は部署名のままにし、個人名を推測しないでください。

表をスプレッドシートに移す

一覧表ができたら、スプレッドシートに貼り付けると運用しやすくなります。

列は、AI の出力と同じで構いません。追加するなら、次の列があると便利です。

追加列用途
確認者誰が原文を確認したか
確認日いつ確認したか
対応状況未着手、対応中、完了など
関連リンク元ファイルやチケットへのリンク

社内で使う場合は、「AI が作った一覧」と「人が確認した一覧」を分けておくと、後から見た人が状態を判断しやすくなります。

小さく試す例

いきなり部署全体の連絡を整理するより、1案件・1週間分で試す方が現実的です。

例:

  • 対象:A案件
  • 期間:7月1日〜7月5日
  • ファイル:メール2件、チャットログ1件、会議メモ1件
  • 目的:期限つきの依頼と決定事項を拾う
  • 出力:10〜20行程度の一覧表

このくらいの範囲なら、AI の出力を人が原文と照合できます。照合できる量で試すことが、業務に入れる前の確認になります。

社内で使うときの注意点

AI による一覧化は、探す手間を減らす補助にはなります。ただし、社内の正式な記録として使うには注意が必要です。

特に、次のような情報は扱いを分けます。

  • 顧客名
  • 個人情報
  • 契約金額
  • 人事評価
  • 未公開の業績情報
  • セキュリティに関わる情報
  • 社外秘の資料

会社で許可されていない AI サービスに、そのまま貼り付けない運用が必要です。使える範囲は、社内ルールや情報管理部門の方針に合わせます。

また、AI は文章の抜き出しや整理を助けますが、発言の意図、社内の背景、決定の優先順位までは読み切れないことがあります。似た表現を同じ意味としてまとめたり、あいまいな期限を日付に変えたりする場合もあります。

そのため、一覧化したあとに確認する役割は人に残ります